PDCAサイクル、どれから実施する?
|カテゴリ:企業経営とコーチング
仕事はスピードが勝負を分かつ

PDCAサイクルとは?
PDCAサイクルのアルファベットはそれぞれ、Plan(計画)、Do(行動)、Check(評価)、Action(改善)の略です。- 【P】業務を行うにあたって、その業務の目的を達成するための効果的な計画を立てます。
- 【D】その計画を実行します。
- 【C】行動の結果を評価し、より良い仕事ができるように計画に改善を加えます。
- 【A】改善した計画を実行します。
PDCAサイクルの中で一番大切なものは?
PDCAサイクルに関するセミナーに参加したり、書籍を読んだりすると、「PDCAサイクルの4つの中で、どれが一番 大切でしょうか?」と訊かれることがあります。 答えはもちろん計画の「P」です。「PDCAサイクルの中で、P:(計画)に50%程度、重点を置くべきである」ということを教えている先生もいます。 私もこの考えに賛成です。なぜなら、人間には環境の変化を嫌う習性があるからです。ですから、今まで慣れ親しんできたやり方を変えることに対して、社員たちは反感を覚えることが多いのです。 そこで、【P】の計画の段階で十分に考え抜かれていて、新しい計画を実施した結果、仕事の効果・効率が上がり、お客様が喜び、従業員の仕事にもより喜びが伴っている姿が、がありありとイメージできていることが大事です。そうすれば、多くの賛同を得ることができ、【D】実施した結果、【C】評価した時にさらなる改善が必要だったとしても、説得力が出て、皆が積極的に取り組んでくれるものです。PDCAサイクルの中でどれから実施すべきですか?
では今度は、「PDCAサイクルの中でどれから実施するべきか?」という質問をされたら、何と答えるでしょうか? この質問を経営者にしてみると、「もちろん【P】計画です。」と答える方が多いのですが、意見が分かれるところでもあり、「【D】行動から実施する」と答える人がいらっしゃいました。 もちろん、PDCAサイクルを実施するのは、仕事の効果、効率、スピードを高めることが目的ですから、取り組みやすいところから始めていただければ良いのですが、この社長は、なぜ「【D】行動から実施する」と答えたのでしょうか。【D】行動から実施する社長
PDCAサイクルの「【D】行動から実施する」と答える経営者には共通点はあるのでしょうか。 結論から先に述べますと、「【D】行動から実施する」と答える人の共通点は、ほとんどが従業員20名位までの事業規模の経営者であるということです。なぜなら、小企業の社長は会社の仕事をオールマイティーにこなし、良い意味でワンマンであることが多いからです。 このタイプの社長の頭の中には、あらかじめある程度のアイデアや構想があることが多いので、あらためてプランを練るよりも、思いついたことを即行動する方が、スピードが速く、成果につながりやすいのです。 そして何より、実際に数多く行動を起こしていくことで、予期せぬ成功や、予期せぬ失敗を数多く経験できます。これが良い反省材料となって、【C】チェックを行う段階で、良質な改善案が見えてくることが多くあります。 たくさんの行動を起こせば、たくさんの失敗を経験することになります。これはとても良いことだと思います。もちろん致命的な失敗はしてはいけませんが、失敗は成功の母。生きた情報を数多く得ることは、より確かな改善案を生み出すために大いに役立つのです。事業を成功に導くためには
大きな成功をする社長は、“異常”ともいえるほどの情熱を持っています。その情熱で【D】行動しつづけます。 その情熱の元は、「正しい基本理念」です。社長は、正しい経営理念を創り出し、繰り返しその理想を心に焼き付けることで、“自家発電”することが可能となり、強い情熱を保ち続けることができます。その理想を、熱意を込めて述べ伝えることで、多くの人が感化されてゆきます。そして、志を共にできる協力者や資金などの経営資源を引き寄せます。そして事業が大きく発展してゆきます。 もし、小さな会社を経営されていて「新規事業の計画をしているのだが、なかなかまとまらない」とか「なかなか実行に移すことができない」などのお悩みがある社長がいらっしゃいましたら、まずは心の中にしまっているアイデアを、思い切って【D】行動に移してみてはいかがでしょうか。きっと良きPDCAサイクルが回り始める端緒となると思います。この記事は、お役に立ちましたか?
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