ビジネスコーチングが機能する人、機能しない人

|カテゴリ:企業経営とコーチング


ビジネスコーチングを受ける方の中には、独立して起業にトライしようと考えている人や、すでに経営している会社をさらに発展させることを目的としている方が多くいらっしゃいます。

そのような方がビジネスコーチングを受けると、未来を明確に描くことができるようになったり、その人がまだ発揮していない潜在的な能力を引き出すことができるようになったりして、「今日の不可能を明日は可能にしよう」という勇気と行動力を得られるものです。

ところで、そのビジネスコーチングが「どのくらい機能するか」については人によって違いが出ます。ビジネスコーチングが機能するためには一定の条件があり、中にはビジネスコーチングが機能しない人もいるのです。

ビジネスコーチングが機能する人・機能しない人を測る二つの指標

ビジネスコーチングが機能するかどうかを測る指標は、その人が掲げる「目標の高さ」と、それを実現するための「経営能力の高さ」です。

人は器の大きさに合わせた成功を手にするものです。もちろん、まだ能力が十分でなくても、ビジネスコーチングを受けることで自分の強みを知り、経営能力を高めるための努力をすることで、高い目標を実現することは十分に可能です。

経営発展コーチングでは、チャレンジする目標のレベルとして、独立起業するところまでを「ファーストステップの領域」に分類しています。さらに高度なレベルになると、事業主一人が行っていた仕事を、社員を雇って代わりにしてもらったり、アウトソーシングするなど、他の人でも仕事ができるように仕組み化したり、社員たちのモチベーションを高めて成果を上げたりする「会社の発展」領域になります。

まとめると、ビジネスコーチングが機能するかどうかは、次の図のように、横軸に目標の高さとして「独立起業」と「会社の発展」、縦軸に経営経験の豊富さで表すことができます。

コーチングが機能する人/コーチングが機能しない人

では、「目標の高さ」と「経営経験の豊富さ」という指標にしたがって、どういった場合にビジネスコーチングが機能するかとその理由を述べたいと思います。

(1) 技術者・専門家・職人が独立起業に挑戦する場合

技術者や専門家、職人が独立起業

独立起業を実現される方は、優れた専門能力を持っている場合がほとんどです。

その技術や知識を活用してお客様に喜んでいただける商品やサービスを提供できる能力があれば、経営経験や高度な経営知識がまだ十分でなくても、独立起業して一人で仕事を始めることが出来ることでしょう。

ですから、技術者・専門家・職人が個人事業として独立起業することは「経営経験が浅く、目標が独立起業」に分類されます。この象限では、ビジネスコーチングがよく機能します。

ビジネスコーチングのセッションでは、未来ビジョンを描いたり、独立起業のために具体的なプランニングを行ったりします。また、希望達成のためのモチベーションを高め維持させつつ、日々の実践とフィードバックによって、独立起業のための速度を早めることが可能でしょう。

(2) 経営者が、会社を大きく発展させることに挑戦する場合

会社を発展させたい

アントレプレナー(起業家)として会社を経営されていて、事業をさらに発展させようという志を持つ方や、大企業の中でイントレプレナー(社内起業家)として新規事業を立ち上げる方、または一つの大きな部門の経営者になる方などの場合は、経営者や経営担当者としての経験がありますから、経営経験が豊富で、個人で起業する場合と比べると、チャレンジする目標も高くなります。

この場合にはビジネスコーチングを受けることに加えて、経営の原理原則をさらに深く学び、経営能力を磨いていく必要があります。お客様に良い商品やサービスを開発し提供すること以外に、仕入れ、経理、顧客対応、組織づくりなど、企業経営全体に付随する様々な仕事が立ち現れてくるため、こちらに手を取られてしまい、収穫逓減が起こることがよくあるからです。

このようなケースで、ビジネスコーチがクライアントの発展に貢献するためには、ビジネスコーチに経営知識や能力が求められます。

さらに経営経験のあるコーチならより良いサポートが出来るでしょう。経営経験や経営コンサルティングの知識、能力を持つビジネスコーチであれば、クライアントがちょうど必要としている経営知識を的確に授けることができます。すると、クライアントの専門知識と、コーチの経営知識が融合されて、クライアントが新しい経営能力を身に付け、仕事を発展させることが出来るようになります。

(3) 経営経験は浅いがチャレンジする目標が高い場合

経営経験の浅い経営者

コーチングでは、質問によって、その人の潜在的能力を引き出し、モチベーションを高めることができます。しかし、経営経験が浅く、今持っている経営能力よりも高い目標にチャレンジをする場合には、まず、経営知識の獲得が前提になります。

経営知識の獲得のためには、経営書を繰り返し勉強したり、経営コンサルタントから教えてもらったりする方法があります。

目標を達成するための十分な経営知識を得た上で、ビジネスコーチングを受ければ、セッションを通じて、理念構築、経営計画策定、商品開発、戦略構築、PDCA計画など、目標達成に必要なプランが立てられます。そして、経営の実践を通して知識を能力に変えてゆくことで、高い目標を達成することが出来るようになるでしょう。

(4) 経営能力が高くてチャレンジするレベルが低い場合

経営経験豊富でチャレンジ目標が低い

経営経験が豊富で経営能力が高く、チャレンジする目標のレベルが低いという場合には、本人の能力の範囲で十分な成果を出すことが出来ることでしょう。

このような方の場合は、人生を懸ける価値のある大きな目標を立て、モチベーションを高めるためにビジネスコーチングを活用することが効果的だと思います。

ビジネスコーチング通して、事業の発展と、豊かで幸せな人生を両立する人が一人でも増えてくだされば幸いです。

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