コーチングを受けて成功する若者の共通点は?

|カテゴリ:企業経営とコーチング


私がプロ・コーチとして仕事を始めて10年以上になります。コーチングを始めた頃は30代でしたが、今年で49歳になり、最近では30代の若いクライアントさんが増えてきました。

私自身、年齢を重ねるほど、若者を成功に導けるコーチになりたいと考えてきたので、若いクライアントさんが増えることが嬉しいのです。そして、若いクライアントさんたちがどんどん成長し、幸福感を増していく姿を見るにつけ、コーチングの仕事を選んで本当に良かったと思います。

今日は、若いクライアントさんたちの中で、私のコーチングを受けることで効果を上げ、成長が目覚ましい人たちの共通点から「若者の成功の法則」について考えてみたいと思います。このコラムが、若者たちにとって成功の一助になれば幸いです。

1. 素直さ

まず、コーチングを受け始めて早い段階から成果を上げられる若者は、皆さんとても素直です。素直な人には、自分の今までの考え方とは違う考え方を受け入れる柔軟性があります。そして、素直な人は実際に体を動かして新しい考え方を試してみます。

ただし、何でもかんでも受け入れて振り回されてしまうのは素直さではないと思います。言われたことを何でも受け入れてしまうと、成功するどころか迷いが生じて身動きが出来なくなってしまうからです。

受け入れるべきことと、そうでないことを峻別するためには、モノサシになる基本的価値観を持つことが大事だと思います。そのモノサシを持っている若者の話を聴いていると、共通しているのが良書を読む習慣を持っていることです。また、正しい価値観に基づいて善導してくれるメンターを付けることに積極的です。

あふれるエネルギーに任せて思い切り前に進めるのは若さの特権です。そして、成功する若者は、進むべき方向を見極める智恵を身に付ける努力をし、自分にはまだ足りない部分については素直に人の力を借りる素直さを持っているのです。

2. 真剣さ

成功する若者は、コーチングセッションを受けていても、素直に話を聴いて、それについてよく考えてくれます。そして、質問に対して本当に真剣に答えようとします。

また、真剣に成功を目指す若者は、成功するために何が大切かを考え、やるべきことを重要度順、優先順位の高い順にこなす習慣を付けています。

私は、優先順位というと、スティーブン・コヴィー博士の著書『7つの習慣』に説かれた、「一番大切なことは、一番大切なことを、一番大切にすることである」という言葉を思い出します。原文は “The main thing is to keep the main thing the main thing.” ですから、少しニュアンスが異なるように感じるものの名訳だと思います。まるで禅問答のように考えさせられる言葉で、忙しくて混乱している時などに優先順位を立て直すための指針になります。

3. ポジティブで楽天的な考え方

人生を長く生きるほど、失敗や挫折体験が多くなってきて、誰もが「暗い考え方」に執われやすくなります。しかし、成功する若者は、時折襲ってくる暗い考えに抵抗して、自分や世界の可能性を信じ続ける純粋さがあります。

「自分もよりよくなるし、より良い世界になる」と信じる力です。

ポジティブに考える力を身に付けるためには、訓練が必要です。成功者は総じて楽天的な性格の持ち主です。世間からは「あの人は成功しているから楽天家で羨ましいね」などと言われることがありますが、本当はその逆で「楽天的に考えるように自分を訓練したから成功した」のです。

ですから、成功するためには、ポジティブに、楽天的に考える力が非常に重要です。

その力を身に付けるためには、まず、マイナスに考えてしまう原因を発見し取り除くことが大事になります。

その原因とは何でしょうか。それは、過去に心に傷を負った挫折や失敗体験が元になって、無意識に、反射的に持ってしまう、未来への恐怖、未知への恐怖心です。その得体の知れない恐怖心を克服することが非常に大事です。

物事にはコインのように、表と裏の両面があります。その人の短所の裏側を見れば、またその人の長所が判るように、劣等感を持つようになった事柄についても、印象の強い裏面ばかりを見ていて、表の面、明るい面を忘れていることがほとんどなのです。

ちなみに、私が行うコーチングセッションでは、劣等感を持つに到った原体験を振り返り、過去に起きた一つひとつの事柄を「コインの表側」、つまり明るい面から見直します。すると、劣等感や恐怖心など、マイナスの感情を持つ理由がなくなり、暗い過去を持ち歩くことがなくなるわけです。こうなれば、未来への恐怖を克服し、常にポジティブに考える習慣を身に付ける準備が整います。そして、自分が心から実現したいことを、現実化する力が出てきます。

毎日考えている思考がポジティブであればこそ、「思考は現実化する」のです。

4. 物事の本質を見抜いて言葉にする力

物事の本質を見抜けるということは「その事柄の中で最も大切なこと」を掴めるということです。さらにそれを言葉にするためには、論理性が必要です。論理性とは、将棋の名人のように、物事の一手先、十手先、百手先を「原因と結果」のつながりをたどって、読んでゆく力です。さらにその内容を「説得力をもった言葉」に変換し発する力です。

これが出来る人は、スラスラと文章を書ける人です。文章が書けるという能力は、今ではWebマーケティングで成果を出すためにも重要な能力です。最近では、Googleの検索エンジンの仕組みが、オリジナルで質の高い文章を評価して検索順位を上げるように変わってきているからです。

近年、どのようなジャンルにおいても“フリー”や“シェア”の波が押し寄せています。お客様は本当に価値がある商品やサービスかどうかを試し、その上で信頼できる会社を選ぶようになりました。ですから、今後、さまざまなメディアで価値や信頼あるものを選ぶ傾向はますます顕著になると思われます。

「物事の本質を見抜き、言葉にする力」は、論理的思考=ロジカルシンキングと呼ばれるものですが、これは後天的に身に付けられるものです。才能の面もないとは言えませんが、普段から本を読む習慣をつけ、「こうしたら、こうなる」「次に、こうしたら、こうなる」というふうに、原因と結果の連鎖をたどって考える習慣を付けると、次第に身についてくるものです。

5. 説得力と愛情

また、成功しやすい若者は説得力があります。説得力を身に付けるために必要なことは、私は「人に対する愛情が大切だ」と思います。

自分のことや、自社のことをいったん横に置いて、他の人が欲しているものを得る方法を、論理的思考を駆使して、親身になって考えることで、説得力のある言葉が生まれてくるものです。「説得は愛情である」ということが言えると思います。

6. 友達に対して非常に誠実で、必要なときに支えになろうとする

愛のある人は、友達に対して誠実です。家族や仲の良い友人に接する時には素の自分が出やすいものです。身近な人と接する時に、自己中心的な発想を捨てて「自分がしてあげられることは何か」を常に考えている人は魅力があります。

そのように、心のベクトルを自分に向けるのではなく、「周りの人たちに幸せになってもらいたい」と考えて、ベクトルを外に向けている人のところには素晴らしい協力者が集まって、その人の成功を後押ししてくれるようになります。

7. 計算高くない

若くして成功しているクライアントさんは、なぜか総じて“計算高く”見えません。しかし、ご本人にそうお伝えすると、「自分では計算高いつもりなんです。」とおっしゃる方が多いのも面白いところです。

それは、その“計算”が単なる利己主義になっていないからだと思うのです。「自分だけが良ければいい」とか「相手を蹴落としてやろう」などということは考えず、自分も、周りの人も、より豊かに、より幸せになれるようにと、福を分け与えるような気持ちを持っているのが特徴だと思います。

8. 正義感が強い

成功者は、いつもフェアであろうとする傾向があります。「フェアである」ということは、「平等」というよりは、「何が正しいのか」を見極めて、その立場に立つこと、つまり「正義感」です。

人間は誰もが心の奥底に、「正しくありたい」「正しくあるべきだ」という思いを理想像として持っていると私は思います。正義感が強い人は、人間の持つ「正しくありたい」という理想を体現する勇気を持っているためにリーダーとなり、多くの人を惹きつけるのだと思います。

9. 心から笑う

成功するための確かな方法は、正しい「心構え」を持つことです。これは決して抽象的なことではありません。成功する人は100%、成功する心構えを持っています。

心構えを船の航海に例えると「舵」に当たります。正しい方向に舵を切らなければ目的地にたどり着けないように、正しい心構えを持たなければ成功という目的地に到達することはできません。

成功するための心構えの最初に来るべきは、まず心を明るくすることです。「心を明るくする」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、「私はいつも心から笑っているだろうか?」と自分に問いかけてみると分かるのではないでしょうか。

では、心を明るくすることがなぜ大事なのでしょうか。それは、人間は磁石のようなものだからです。昔から「類は友を呼ぶ」という諺がありますし、ここ数十年で「引き寄せの法則」という言葉はすっかり有名になりました。まったくそのとおりで、人間はプラスのものでも、マイナスのものでも、自分が出している波長と同質のものを引きつける力を持っているのです。

心が明るい人は、自分の未来が明るく開けていくことを信じている人です。また、自分に自信がある人です。だからこそ明るい未来を引きつけます。

反対に、心配事や未来に対する不安、嫉妬心や劣等感を抱えていると、それが引っ掛かって心が晴れません。すると、その曇りがちな心の絵がそのままが現実になってしまうのです。

しかし安心してください。「今現在、自分は心から笑えない」という方も大丈夫です。今成功している人たちは皆、訓練をして心から笑えるようになったのですから。自分の好ましい1年後の姿、成功している3年後の姿、大金持ちになっている10年後の姿を心にイメージしてみてください。最初はリアルにイメージするのがとても難しく感じるこの訓練ですが、続けていくと次第に大きな力を発揮するようになります。

10. 新しいものに対してオープンである

好奇心も若者の成功のために大事な才能です。特に起業家としてはとても重要な要素だと思います。

私はコーチングセッションの時に、クライアントさんの経営発展に役立つと思われるさまざまなジャンルのテーマを題材にするのですが、成功する人ほど、幅広い知識を積極的に受け入れて、役立てようという好奇心に富んでいます。

コーチを付けている

以上、コーチングを受けて成功する若者の共通点を10個、ご紹介させていただきました。

若くして成功する人の多くは、成功する前からコーチを付けています。優れたコーチは、才能があって、まだ経験が少し足りない成功を目指す若者が道を拓くための力を必ず与えてくれるものです。

特に欧米ではその傾向は顕著で、殆どの成功者がコーチを付けています。

Webコンサルタント平野氏
Webコンサルタント平野氏

ところで、私自身もコラム記事を書くときには、私が信頼しているWebコンサルタントの先生にコーチングをお願いしています。一人でテーマについて考えるよりも、セッションで対話をすると、5倍から10倍の速度で書くべき内容が浮かび上がってきます。

私たちのなかには、自分の姿を自分自身で見ることがでる人は誰一人いません。しかし、心から信頼できるコーチの目には、その人の素晴らしさがどうしたらもっと活きるかが写るのです。そのような相手とのコーチングセッションでは、思考が整理され、気持ちは前向きになりますから、結果的に5倍、10倍と仕事の質量を高めることが出来るのです。

経営発展コーチングは、主に会社を経営されている社長向けのコーチングを専門としていますが、これから独立してやっていきたいと考えている若者や、経営経験の少ない若手経営者を対象とした「ビジネス育成コーチング」コースをご用意しております。コーチングセッションの内容や質の高さはそのままで、若者でも受けやすい価格に設定しています。まずは90分無料のコーチング体験セッションをお申込みいただき、コーチングの良さをご実感ください。

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