複数のECサイトを制作して集客するための基本

|カテゴリ:売れるホームページ制作


企業のホームページは、たいてい1社に1つですが、ホームページでの集客に力を入れている企業は、ホームページを複数持つことがあります。驚かれるかもしれませんが、ホームページを10個も20個も作っている企業は、普通によくあることです。

例えば、日用品を扱う大手メーカーでは、日用品のブランドごとにホームページを持っています。

「そもそも、ホームページは1社に1つと、だれが決めた?」と問われたらいかがでしょうか?

このように問われると、たくさんのホームページを作る方が得策だと考えることでしょう。

確かに、最近ではホームページの制作費が下がってきているので、複数のホームページを持つことが容易になってきました。そして、単純に考えると、ホームページ1つだけ制作するよりも、2つに増やした方が、ネット集客が倍になることでしょう。

しかし、あらゆることにメリットとデメリットがあるように、ホームページを複数制作することのデメリットがあります。

ここでは、ECサイトを複数持って失敗した2つの事例を挙げますので、ECサイトを複数して成功するための方法を読み解いてください。

同じテーマのホームページを複数もった企業の事例

企業がホームページを複数制作しようと考えたときに、「効率の良さ」を求めるようになります。

例えば、このホームページのようにビジネスコーチングを販売したいと思っている会社が、そのサービスを複数のホームページで訴求することです。複数のページを制作したとしても、販売しているものは同じ商品やサービスです。

この条件の場合、間違った方法でホームページ制作をしてしまったら、ホームページからの売上が激減します。次の2つの事例は、その典型例です。

家庭用品のECサイト

ある家庭用品を販売するECサイトを運営している会社がありました。SEO対策に成功し、リスティング広告も出すなどして、年間数億円を売り上げているECサイトでした。

同業他社のECサイトを買収

そして、更なる利益アップを考えていたときに、知り合いの同業他社のECサイトを買収することになりました。販売していたものは、ほとんど同じものでした。

売上よりも利益を優先

さて、その会社は売上アップよりも利益アップを優先し、そのための投資は惜しまないという方針を取っていました。

商品のデータベースを一つに統合

ECサイトは、ホームページ上に公開している商品のコンテンツ管理が必要です。例えば、値段が変わったときには、すぐに反映させる必要がありますし、写真を追加していったりすることもあります。

そこで、複数のECサイトですが、同じものを販売していたため、複数のECサイトのコンテンツを1つのデータベースに統合することにしました。すると、今まで複数のECサイトを複数人で管理していたものが、1人で管理できるようになり、利益がアップするという作戦です。

その結果、反対に利益が激減

その結果は、なんと、反対に利益が下がってしまいました。厳密にいうと、売上高ほとんどゼロになってしまったのです。

理由は次の事例の後に述べますが、私のコラム(経営者が知っておきたい「売れるホームページ制作」)をいつも読んでくださる方は、もうお気づきのことでしょう。

サービス取次店の販売ホームページ

ホームページ経由での売上がほとんどゼロになってしまった理由を知りたいところですが、同じような理由で売上が半減してしまった会社のお話をご紹介します。

この会社のお仕事は、他社が販売しているサービスを取次販売している営業会社です。クロージングができたら、ご紹介料が入る仕組みで、会社を20人規模まで拡大させていました。こういったホームページで他社商品・サービスを紹介して収入を得る業種は、保険の販売やホテル・航空券予約など、さまざまあります。

さて、ご紹介する会社は、ホームページを2つ持っていました。それぞれ制作した時期が違っているため、2つのホームページは別々のシステムで運営していました。

利益アップのためにコンサルタントの支援を依頼

販売しているサービスは、業界自体が衰退産業でしたので、売上が年々減っていき、利益を高めるために、知り合いの経営コンサルタントに支援を依頼しました。

社長は熱心に勉強したいと思っている謙虚な方で、その経営コンサルタントからさまざまな経営手法を学びました。

コンサルタントのアドバイスでシステム化

もともと2つのホームページは、別々のシステムで動いていました。ホームページ担当者は、年1回の価格の入力の手間で、そのシーズンだけものすごく残業が発生し、業務が滞る始末でした。社長は、この課題を解決したいと長年考えていました。

そのコンサルタントからのアドバイスを考慮して、数百万円をかけてシステムの統合を行いました。ホームページ担当者は、年1回の価格の入力の手間が半減し、コンテンツの管理が楽になり喜んでいました。社長も人件費を下げることができ、システムに投資した費用の回収もすぐにできると踏んでいました。

その結果、反対に利益が激減

その結果は、なんと、ホームページ経由での売上が半減してしまい、反対に利益が下がってしまったのです。

この会社は、ホームページ集客が売上のほとんどを占めていたため、私にご相談いただいたときは、社長は「会社を畳もうか悩んでいる」とも語られたほど酷い状態でした。

売上が大幅に下がってしまった理由

これら2つの事例で共通する、ホームページ経由の売上が激減してしまった理由は、Googleによる自動ペナルティでした。Googleからペナルティを受けると、順位が圧倒的に下がってしまいます。例えば、今まで検索したら1位に表示されていたホームページが、ある日を境に、100位以内にも表示されなくなってしまうことがあります。

上記2つの事例のホームページも、複数のホームページを持ち、それぞれデザインが異なっていましたが、表示される文章や写真がまったく同じでした。そういった場合は、Googleが自動でペナルティ判定をして、順位を大幅に下げてしまうようです。

このGoogleによる自動ペナルティは厄介です。なぜなら、ペナルティになった理由がわからないためです。Googleはペナルティの理由を教えてくれませんし、ペナルティを発したことさえ教えてくれません。

私のような専門家でも、今までの経験から「おそらくペナルティを受けているだろう」「このようにしたら、おそらくペナルティが解除されるだろう」と予想して修正します。その修正には当然費用がかかりますが、ペナルティが解除されるかどうかは、やってみなければわかりません。

また、ペナルティを受けたときに、ホームページ制作を依頼した業者に文句を言ったとしても、「Googleからペナルティを受けないようにホームページを制作するという契約はしていません。言われた通りに制作しただけです。」と切り返されることでしょう。

ホームページ制作をしてくれる業者選びでは、Googleのペナルティについて熟知している、もしくはペナルティ解除の経験がある業者に依頼すると安心です。ホームページを複数制作して、ホームページからの売上をアップさせたい場合は、単にホームページ制作費が安いという理由だけで発注することは避けるべきでしょう。

ECサイトを複数持つ場合の注意点

同じ商品を販売するECサイトを複数持つ場合は、上記の事例からもわかるように、同じテーマでホームページを作るべきではありません。切り口を変えたテーマのECサイトを複数持つことをお勧めいたします。

また、同じテーマのECサイトを複数持つ場合には、まったく同じコンテンツを入れない方がよいでしょう。写真を使い分けたり、商品やサービスの説明文を、異なった切り口でそれぞれ書いたりしてください。

各ECサイトで変えた方がよいことをまとめました。

サイト構造サイト構造は、サイトツリーのことです。カテゴリ分けを各サイトで変えることで、サイト構造が変わります。例えば、衣類を販売しているECサイトを複数運営している場合であれば、1つ目のECサイトは色のカテゴリ分け、2つ目のECサイトはメーカー名でカテゴリ分、3つ目は衣類の種類でカテゴリ分けをします。
デザインECサイトごとに、異なる顧客対象を設定し、デザインを変えます。
CSSこれは必須ではないですが、CSSの記述方法を変えます。ECサイトごとに担当コーダーを変えると、CSSもオリジナルなものに変わります。
タイトルECサイトごとに、同じ商品でもタイトルを変えた方がよいです。例えば、1つ目のECサイトでのタイトルは「かわいい花柄のボールペン」、2つ目のECサイトでは「おしゃれな女子におすすめ花柄のボールペン」という具合です。
ディスクリプションディスクリプションもタイトルと同様に、切り口を変えます。
写真メーカーの商品を販売している場合は同じ写真でも仕方ないですが、なるべくECサイトごとに異なる写真を使用してください。掲載する写真サイズも同様に変えます。
説明文タイトルと同様に、説明文もECサイトごとに切り口を変えます。

手広く事業を行う会社がホームページを複数持つべき

中小企業でよくあることですが、さまざまな事業を行っている会社があります。例えば、製造業で町工場を経営している会社が、美容院や飲食店などを経営するといったケースです。その理由は、「事業を多角化した場合はホームページを分けるべき?」で詳しくご紹介していますが、答えと理由を簡単に述べます。

ホームページは分けた方がよい

まずは、ホームページを分けた方がよいかどうかですが、本業となる事業ドメインとは異なる事業を行っており、それらをホームページで集客するのであれば、ホームページは分けた方がよいです。

例えば、次の図のように、部品製造をしている会社が美容院やスナック、介護事業を経営したとします。その場合は、部品製造とそれ以外のホームページは、それぞれ別のドメインを取得してホームページを制作すべきです。

本業となる事業ドメイン以外の事業を運営する場合のホームページ制作

ホームページを分ける理由は?

理由は簡単です。客層が異なるからです。

もし、製造業と美容院のサービス紹介を、1つのホームページにまとめてしまった場合のことを想定しましょう。製造業の取引先がホームページを見た場合に、「美容院もやっているよ」と書いてあったらどのように思うでしょうか。自社が小さな会社であるほど、ホームページの訪問者は「いったい何屋さんなのだろうか?」「私との契約に労力を割いてくれるのだろうか?」と疑問に思われることでしょう。

客層が異なるなら、それぞれの客層に与えたいイメージに合わせてデザインを変えた方がよいです。

ECサイトの場合は?

これはECサイトでも同様です。

例えば、アニュアル商品の販売をECサイトで行ったとします。販売している品目は、ボールペンとカレンダーだったとします。

その場合、アニュアル商品全般のECサイト、ボールペン専門のECサイト、カレンダー専門のECサイトの3つのホームページを持つことが考えられます。

この3つは明らかに客層が異なります。アニュアル商品全般のECサイトは、「アニュアル商品をいろいろと探している人」が顧客です。ボールペン専門のECサイトでは、「ボールペンのアニュアル商品を探している人」が顧客です。カレンダーも同様です。

予算の都合に問題がなく、このように客層が異なるのであれば、ECサイトを複数持つべきだと考えます。

まとめ

同じ商品を扱う複数のECサイトを運営商品説明文や写真を共通で流用にせずに、各サイトで切り口を変えて商品を紹介する。
異なる客層の商品・サービスを複数持ている予算の都合に問題なければ、それぞれの客層ごとにECサイトを制作する。

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