ホームページのドメイン変更方法

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ホームページを公開してから、それこそ後悔することがあります。それは、ホームページのドメイン変更を余儀なくされたときです。

ドメイン変更を余儀なくされるパターン

ドメインの変更は、ドメイン変更を余儀なくされる4パターンで詳しく述べていますので、そちらをご覧ください。そこで述べている主なパターンとしては

  1. プロバイダーのドメインを使っていた
  2. 法人化して.co.jpドメインを取得した
  3. ホームページがペナルティを受けた
  4. 社長のわがまま

オリジナルドメインを取得すると、維持費は年間で高くても4,000円程度です。企業であれば、費用が高いという理由でドメインを変える人は少ないと思います。

ホームページのドメインを変更することをご相談されたときには、1~3の理由であれば仕方がないことです。社長のわがままであってもお止めしませんが、ドメインを変更することのデメリットを考慮してから行うべきです。

次に、ドメインを変更した場合の主なデメリットをご紹介いたします。

ドメインを変更した場合の主なデメリット

ホームページのドメイン変更は、変更手続きに手間がかかること以外に、特にホームページの知名度が上がってきたときに次のようなデメリットが出ます。

  • ホームページのURLが変更されるので、SNSや他ホームページからのリンクが切れ、リンクをたどると「ページが存在しません」と表示される。
  • 何もしなければ外部リンクの強さが引き継がれず、検索順位が下がってしまう。
  • メールアドレスが変わり、全社員のメールアドレスの変更が必要になる。
  • ホームページアドレスやメールアドレスが変わることによって、パンフレットやカタログ、名刺の変更が必要になったり、取引先に連絡をしたりする必要がある。

ドメインの変更は、このようなデメリットの他に、何かと手間とコストがかかるために、まだドメインを取得していない企業は、ドメイン名を慎重に決めた方がよいです。

以下にドメインの変更方法を記載しています。どれだけ手間かをご認識ください。

ドメインの変更方法

ドメインを変更するためには、新しいドメインを取得すること以外に、いくつかの操作が必要になります。

1. ホームページのリンク先の設定変更

まず、ホームページのHTMLの修正です。絶対URLで記載されているaタグのリンク先を変更します。この設定変更をしておかないと、ホームページの内部リンクをクリックしたら、古いURLにアクセスしてしまい、「ページが存在しません」と表示されてしまいます。

2. アクセス解析ツールの設定

Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを利用している場合には、ツールに新しいドメインを登録し、トラッキングコードを差し替えます。

3. ウェブサーバーの設定

現在ご利用中のウェブサーバーには、「マルチドメイン」という機能があるはずです。これは、簡単に述べると、1つのサーバーに複数のドメインを設定することができる機能です。

ドメインを取得したら、現在ご利用中のウェブサーバーに新しいドメインを追加します。

この操作は簡単です。ウェブサーバーの設定でドメインの設定箇所にて、新しいドメイン名を登録するだけです。

もし、マルチドメインの設定ができないウェブサーバーと契約している場合には、別のウェブサーバーを新規契約します。

どちらのサーバーにしても、ネームサーバーのURLをメモしておきます。ネームサーバーのURLは、設定マニュアルなどに記載されています。ネームサーバーのURLは2種類記載されていることが多く、1つ目をプライマリ、2つ目をセカンダリと呼びます。この2つのURLは、次の「ネームサーバーの登録」で使用します。

4. ネームサーバーの登録

次に、ドメインの管理画面にてネームサーバーの登録を行います。この操作はドメイン名とウェブサーバーと連動させるための設定です。この設定を行いしばらくすると、ブラウザのアドレスバーにドメイン名を入力すると、ホームページが閲覧できるようになります。

ドメインの管理画面では、ネームサーバーのURLを登録する画面があるはずですので、そこにウェブサーバーのマニュアルなどに記載されているURL、プライマリとセカンダリを含む2つ以上のURLを登録します。

これでドメインの登録が完了です。

ネームサーバーのアドレスが世界中のネットワークサーバーに浸透していけば、新しいドメインをブラウザのアドレスバーに打ち込んでホームページを閲覧することができるようになります。浸透までの時間はおおよそ半日です。

5. ホームページのアップロード

次に、新しいドメインが設定されたウェブサーバーに、ホームページをアップロードし、新しいドメインで、ホームページが開けるようになったかチェックをします。

もし、ホームページがWordPressなどのCMSで構築されている場合は、新しいドメインを登録したウェブサーバーに、CMSのインストールや設定が必要になります。

6. 自社運営のSNSやブログ、オウンドメディアのリンク先を変更

自社でSNSやブログ、オウンドメディアなどを運用しているのであれば、それらのサイトに設定された自社ホームページに飛ぶリンク先を、新しいドメインのURLに変更します。

7. 301リダイレクトの設定

301リダイレクトとは、簡単に述べると、「URLが変わったから新しいURLに自動で遷移させる」という設定です。これは、.htaccess(ドット・エイチティー・アクセス)というファイルを作成し、301リダイレクトの記述をして、古いドメインのウェブサーバーにアップロードします。

301リダイレクトが設定された.htaccessをアップすると、古いURLにアクセスをした場合、新しいURLに自動的に転送されます。

301リダイレクトを設定すると、Googleはある程度ですが外部リンクの強さを引き継いでくれますし、新しいドメインやそのURLがGoogleに認識されやすくなります。

なお、301リダイレクトは、古いドメインや古いウェブサーバーを解約してしまったら使えなくなりますのでご注意ください。

8. ウェブマスターツールの登録と設定

最後にウェブマスターツールの登録と設定を行います。

まず、新しいURLのサイトマップ(XML)を作成し、新しいウェブサーバーにアップロードします。

次に、ウェブマスターツールで新しくプロパティを追加して新しいURLを登録し、サイトマップのURLを登録します。

これで終わりです。

以前のドメインのプロパティは、新しいドメインでホームページを公開してから2~3か月後に削除すれば良いと思います。

古いドメインとウェブサーバーはいつまで維持すべき?

古いドメインのホームページが、もともとアクセス数が多くないホームページであれば、いずれ古いドメインとウェブサーバーを解約してもよいと思います。それは、古いドメインへのアクセス数を計測し、古いドメインのアクセスがなくなったとしても問題がないと判断されたときに行います。

しかし、古いドメインのホームページに人気があり、いつまで経っても多くのアクセスを集めている場合には、301転送の設定を残すためにも、解約せずに維持した方がよいです。

古いドメインがどれぐらいのアクセスを集めているかは、ウェブマスターツールで計測できます。

あまり人気がなかったホームページであれば、301転送を設定してから2~3か月経過すれば、アクセス数はほぼゼロになると思います。それをタイミングとして、古いドメインの解約をすれば良いでしょう。

なお、古いドメインの解約方法は、契約の自動更新をしなければ自然に解約になります。

どうしてもドメインを変更したい方、どのようなドメインを取得したら良いかが判らない方は、失敗する前にぜひご相談ください。

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