社長がコーチングを学ぶメリット【戦略思考編】

|カテゴリ:企業経営とコーチング


前回のコラム「社長がコーチングを学ぶメリット【コミュニケーション編】」では、経営者の皆さまが会社を発展に導き、成功を手にするために役立つコーチングのスキルとして、「コミュニケーション」について述べました。 今回のコラムでは、「社長がコーチングを学ぶメリット【戦略思考編】」と題して、コーチングのスキルによって、会社の未来や、事業の発展のために思考を深めたり、仕事を整理したり、新しい発想を生み出したりする方法について触れ、社長がコーチングを学び、そのスキルやマインドを習得する魅力について考えてみたいと思います。

ビジネス発想に役立つコーチングのフレームワーク

プロのコーチは、毎回のセッションで、クライアントが目の醒めるような「気づき・発見・ひらめき」を得られるセッションを提供することが仕事ですから、一回一回のセッションが真剣勝負です。そのためコーチは、クライアントにご満足いただくために、さまざまなスキルやツールを学んでいきます。 その基本のツールのひとつが「フレームワーク」です。 フレームワークとは「枠組み」のことです。コーチは対話の質を高めるために「フレームワーク」に則ってセッションを進めてゆくのが基本です。コーチングのフレームワークは、「決められた時間内で成果を上げるための体系化された対話の順序」と言えるでしょう。

メリット1. 未来ビジョンが明確になる

社長がコーチングのスキルを習得するメリットの一つ目に、「未来ビジョンが明確になる」ということを挙げました。 経営発展コーチングでは、あらゆるテーマのセッションで、まず「理想の状態」を明確にします。これは実に大事なことです。 どのような業種であっても、どのような仕事であっても、新しい事業に乗り出そうと考えれば、そこには必ずライバルがいて、参入障壁があります。仮に、競合がまだ気づいていないビジネスアイデアを思いつき、ブルーオーシャンを発見したとしても、その事業が儲かるとなれば、たちまち後発企業が参入してきて、資金力のある企業に市場を奪われてしまうことも常でしょう。 人間の防衛本能は、マイナスの事柄に敏感なものですから、素晴らしい着想を得たとしても、障害のほうに目が向いてしまい、なかなかアイデアを形にして、実際に新事業に着手する勇気は出にくいものです。 このような時にはコーチングのスキルが役立ちます。コーチングではよく“IF”を使った質問を使います。「もし、不可能がないとしたら、どうしたいですか?」「もし、すべての条件が整っているとしたら、どうしたいですか?」という問いかけに対して真剣に答えるのです。 経営発展コーチングでは、「人間は本来、理想を実現する力を備えている」と考えています。人は、理想を描き、理想に向かっていくために生まれてきたといってもよいと思うのです。理想の状態を強くイメージした時に、「どうしてもそれを実現したい」という思いが湧き、障害ではなく、理想に目を向けて、血路を拓く覚悟を固めることさえできれば、あとは情報を集めて、考え抜くことで、不可能を可能にするアイデアが生まれることでしょう。 私が尊敬してやまない松下幸之助先生は、「道は無限にある」と喝破していました。不可能と思えることにチャレンジすることこそ、社長の仕事だと思われていたのでしょう。 競合がひしめいているように見える市場では、ドラッカー先生が説かれたノンカスタマー戦略を取り、まだその種の商品を使う習慣のない人たちを顧客にして新しい市場をつくり出すという方法もあるでしょう。諦めさえしなければ、進むべき道は必ず見つかります。 理想を掲げ、無から有を生み出すことこそ経営の醍醐味ではないでしょうか。

メリット2. 目標設定が得意になる

このように、コーチングセッションは普通の会話との違い、「理想」や「目標」が最初に来ます。では「目標」が最初に来ることで、どのような効果があるのでしょうか。 それは、対話が非常に建設的になることです。 通常の会話では、大抵「現状」から話に入ることが多いと思います。もちろん「現状」について話を聴いてもらって理解され、癒されることは有意義です。しかし、このような会話には長い時間がかかりますし、向かうべき方向を定めていないため、具体的な行動に結びつけることは難しいでしょう。 一方、コーチングの手法を用いた対話の場合は、目標の設定と達成が対話の主な中身になります。「理想」や「目標」を持って対話を進めれば、「現状把握」の会話も「理想と現状のギャップの発見」となり、建設的な内容になります。 目標に関しては「目標達成よりも、目標設定の方がずっと難しい」ということを知ることが大事だと思います。特に日本人は、その美徳である勤勉さを身につけている方が多いので、目標達成するための努力を積み重ねることは比較的得意なのです。 しかし、正しく目標設定をするためには、まず、自らが心から欲するところを知らなければなりません。そのためには自分が心から打ちこめるものは何かを知り、また自分の長所、強みをつかまなければなりません。そして、目標の実現を信じ切る心の強さも必要です。さらに、目標を数値化して期限を決めることも必要です。 経営発展コーチングにおける「目標設定」のセッションでは、これらのことを実践してゆきます。さまざまなコーチングのスキルやツールを使って、理想を描けるようにします。その理想の実現を肯定できるようにし、それを実現できるように具体化し、数値化して、期限を決めてゆきます。しかも、決められた時間内に結論までを導き出していきます。 経営発展コーチングを学び、そのフレームワークを使った「コーチングの進め方」を体験すると、自分に対してコーチングをする、いわゆるセルフコーチングが可能になり、目標設定が得意になっていきます。

メリット3. 戦略の立案が得意になる

経営発展コーチングでは、目標を設定したら、今度はそれを達成するための戦略と戦術を立てていきます。 戦略とは、目標を達成するための大局的な道筋を立てることです。勝利するための道筋を立てるために、ここで現状を把握します。組織の強みと弱みを見なおし、人・物・金・情報・空間・時間などの経営資源(リソース)を把握し、それらのリソースを増やす方法や、レバレッジを効かせる方法について考えます。良い戦略を立てるには「理想・目標を達成するために、初めからNo.1を目指す」という考え方が大切です。 良いアイデアは、リソースを視点にすると生まれやすくなります。今持っているリソースで足りなければ、情報量を増やし、智恵で補うことが大事です。情報というリソースを増やすほど選択肢を創造することができるからです。そして、「こうしたら、こうなる」という原因と結果の連鎖を考えて“わが社の勝ち筋”を見極めてゆきます。

メリット4. 戦術が立ち、毎日の行動が明確になる

その上で、戦略を達成するための具体的・局所的な方法、つまり、戦術を考えます。 わが社の勝ち筋である戦略を、小さく砕いて、戦術化し、日々の行動計画に落してゆきます。この時に、社長をはじめ、メンバー全員の強みが活かされ、楽しく続けられる内容の行動計画を立てるのがコツです。 経営発展コーチングでは、ここで、What, When, Who, Where(何を、いつ、だれが、どこで、行うのか)の質問のスキルを使って、テンポよく行動計画を立ててゆきます。

メリット5. 日々の仕事と未来ビジョンがつながる

ここまでのプロセスによって、理想の姿に裏打ちされた、動機のしっかりした目標を設定することができます。さらに日々に成すべきことが明確になり、非常に気持ちがスッキリと整理された状態で仕事に取り組むことができます。 毎日の仕事が、理想・目標の実現につながっていきますから、心には希望が満ち、さらに仕事に熱が入るようになります。また、このプロセスを社員全員で共有すれば、会社に活気が出てきます。活気がある会社には勢いが出てきます。謙虚さを保ちつつ、勢いに乗ずる者こそが成功の切符を手にしていると言えるでしょう。

この記事は、お役に立ちましたか?


まずは、初回90分無料のコーチング体験セッションから

コーチングで成果を出すためには、コーチとの相性もあります。初回90分無料のコーチング体験セッションで、関山式ビジネスコーチングをご体験いただき、コーチングでビジネスを成功に導けそうかをご体感ください。


トップへ