コーチングとは?
|カテゴリ:企業経営とコーチング
コーチングの語源
「コーチ」という言葉は、今いる場所から目的地へと運ぶ乗り物「馬車 (Coach)」という意味で、指導者を指す言葉として定着したというのが定説になっています。
1840年代に、英国の大学で受験指導の家庭教師が草鞭を持っていたことから、馬車の御者が鞭を振るう姿と重ねあわせて、そこの学生たちが教師のことを「コーチ」と呼んでいた、という話も残っています。
スポーツとコーチ
コーチといえば、スポーツを連想されると思います。スポーツ界にコーチが登場したのは1880年代でした。選手に相性の良い優れたコーチが付くことで、選手の潜在的な能力が開花して、大きく記録を伸ばす例が多くなり、コーチの存在が注目されるようになります。
現在のスポーツ界では、名選手には必ずと言っていいほど名コーチが付いています。
スポーツ競技の国際大会などのテレビ中継を観ると、優勝した選手とコーチが抱き合って喜び合っている姿をよく目にしますね。
それは、選手とコーチとが、同じ目的に向かって、諦めることなく、共に協力し合い、苦楽を共にしてきたことで、強固な関係が築かれているからです。
経営とコーチング
そして、1950年代には経営の分野にコーチが登場します。
1970年代に入り、アメリカで本格的な普及活動が始まりました。現在では、マイクロソフト, GE , Google等、アメリカを代表する企業の経営者の多くがコーチを付けるようになりました。
一代で巨富を築き上げた、かのビル・ゲイツ氏は「すべての人にコーチは必要だ。」と言い、Fortune誌で「20世紀最も偉大な経営者」と謳われたジャック・ウェルチ氏は、「私は27歳の女性コーチと話をする中で意思決定をしている」と語っています。
コーチとは「善意の目を持つ第三者」
このようにして、現在では、スポーツや経営の世界ではもちろん、目標を持つ多くの人がコーチを付ける時代になりました。
どんなジャンルにおいても、よいコーチは、常に心を善意で満たしつつも、客観性を失わずにいる、バランスを保った「善意の目を持つ第三者」です。
自分の姿を自分で観ることはできないために「鏡」が必要であるように、コーチは鏡となって、「真実の自分を映し、自己を高める」ことに協力する存在です。
そのため、コーチは自分の心を、文字通り、鏡のように磨く必要があります。そして、善意と客観性でもって、クライアントの強みと弱みを観察し、相手の強みをできうる限り伸ばし、短所を克服する方法を見出します。
そうして、クライアントが持てる能力をフルに発揮でき、またその人が陥りやすい心の傾向性を修正して、欠点が出なくなるように、フィジカル面(技術・能力・肉体等の物質的側面) とメンタル面(心の傾向性などの精神的側面)の両面を向上させ、クライアントが心の底から目指す目的を実現することを支え切る使命を持っています。
コーチングの内容
コーチングでは実際に何を行うのでしょうか。コーチングでは、クライアントが人生、仕事、経営において、実現したいことをテーマにして焦点を当て、対話形式による「セッション」を行います。
セッションの中では、コーチはクライアントに対して質問を投げかけます。クライアントはその質問に対して直感的に答えていきます。
コーチが投げかける質問が、クライアントの心の深い部分にアクセスできるような、本質的な質問であるほど、「なぜこの仕事をするべきなのか」「なぜわが社が存在しなければならないのか」といった、クライアントが今まで意識してこなかったような、使命感や価値観などを深く考えることができます。
コーチは、クライアントの、その本質的な回答を捉え、フィードバックすることで、クライアントが抱えるテーマに対して、心の奥底に眠る答えを自ら発見することができるのです。
関山式 経営発展コーチングとは?
経営発展コーチングとは、経営者に向けた、事業を成功に導くために特化したコーチングです。
活気のある企業をつくる経営発展スパイラル
関山式 経営発展コーチングでは、独自開発の「経営発展スパイラル」を基にしたコーチングプランを組み立て、企業の経営者やこれから起業をしようと考えている方を対象に、マインドセットをプラス思考に変え、人生の目的と使命を発見し、クライアント自身が持つ卓越性を生かして、ソフトをつくり、事業化することを援助します。
さらに、クライアントの事業成功のために目標を設定し、ビジョンを描き、行動計画を立て、業務改善を重ねることを支援し、必要に応じて課題を出したり経営のアドバイスを行ったりして、クライアントが成果を出すことを強力に支援します。
経営発展コーチングのセッションを通じて正しい基本理念が構築できたら、事業活動の積極的なエネルギーがご自身に湧いてくることをご実感できることでしょう。そのエネルギーがビジネスを発展させるための根源になります。
また、人生の目的や使命感を基本理念として、事業成功ために目標を設定し、未来ビジョンを描き、行動計画を立て、業務改善を重ねることを支援します。経営者に求められた際には、必要に応じた経営アドバイスを行い、クライアントが成果を出すことを強力に支援します。
さらには従業員への理念の浸透にもお役に立ちます。経営者と従業員とでは、仕事に対する取組みにどうしても温度差があるものです。その温度差を考慮しながら、従業員に対して基本理念を少しずつ浸透させていき、商品やサービスを改善していくことで、徐々に活気のある会社に生まれ変わってゆきます。
経営発展コーチングのスキル
経営発展コーチングで使うスキルは、コーチングの基本スキルをベースとして、経営者向けに発展させたものです。そのスキルの一部を簡潔にご紹介します。
(1) 傾聴のスキル
経営発展コーチングでは、まず、コーチが心を鏡のごとく清明にし、相手の声に深く耳を傾ける「傾聴のスキル」を基本スタンスとしています。
クライアントの声はアコースティック・ギターの弦のようなものです。弦の振動で生じた小さな、美しい音色を、コーチはギターの胴の部分となって、大きな音にして響かせるのです。すると、クライアントは自分自身の考えや言葉に自信を甦らせることができます。そこで初めて、心の奥にある理想を引き出すことができるのです。
これは正しい基本理念を構築するための元になる、経営者の熱き思いを引き出すために必要なスキルです。
(2) 質問のスキル
人間の考え方には、人それぞれの傾向性があります。その一定の傾向性が、思考の限界になっている場合も多くあります。そして、その思考の限界が、会社の発展を阻害していることもあるのです。
そこで、コーチは、「相手に善き変化を起こす」という目的に特化して、善意と客観性に基づいて、クライアントである経営者が自分自身の思考の限界を超えた最善の決断が下せるように、多角的で効果的な質問を投げかけます。
人は質問を投げかけられると、反射的にその質問に答えようとします。ですから、その質問が効果的なものであればあるほど、その人の心の奥で今まで眠っていた本質の部分を引き出すことができます。それがコーチングの強みのひとつでもあります。
そして、経営者はコーチの質問に対して直感的に答えていくことで、自分の思考の枠が広がり、自分自身の考えによって、経営課題の解決策や生き筋を見つけ出すことが可能になります。そのため、自分の心の声にしたがって意思決定をすることができるので、重要な決断にも自信をもって臨むことができます。
自分の考えによる決断であるからこそ、経営者は自分の決定について責任を持つことができます。その結果、行動力が高まり、より成果が上がるようになります。
(3) フィードバックのスキル
コーチには、相手の姿を鏡に映すような偽りのない「フィードバック」を行うスキルも重要です。
コーチは、経営者の本心から語られた言葉を傾聴し続けています。その言葉の本質的な部分を論理的にまとめて、経営者にフィードバックします。
クライアントは自分の本質から出た言葉を聴くと感動するものです。
そのような建設的な思考が積み重なって、経営者の想いが理念として固まり、ビジネスのアイデアが形となります。そのようにして、PDCAサイクルの仕組みをつくります。
このように、経営発展コーチングでは、経営者の思いを主体として、さまざまなコミュニケーション・スキルを駆使して、ビジネスの発展実現を支援してゆきます。
コーチングの実施とセッション・ノート
コーチングのセッションの実施には、直接の面談の他、Skypeなどを使った遠隔対応も可能です。コーチングを実施した後は、フィードバックとして、「セッション・ノート」と呼んでいる対話レポートを、後日クライアントに提出しています(希望者のみ)。
セッション・ノートには、コーチが投げかけた質問とクライアントの回答で構成された対話を要約して記載しています。セッション・ノートを読み返すことで、ご自分の語った言葉について、さらに思考を進めることができ、セッションの効果をより高めることができます。
セッションでは、クライアントは心を開いて語っているため、セッション・ノートを読み返すと、「確かに自分の言葉だが、自分がこのような深い内容を語っていたのか」と驚かれることがしばしばあります。
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