成果報酬型SEO対策をしてアクセス数が増えないときの確認箇所
|カテゴリ:売れるホームページ制作
ホームページのアクセス数を増やす効果的な方法の一つにSEO対策があります。SEO対策にはさまざまな方法があるため、「この方法が正しい」という唯一の手法はありません。たいていは、さまざまな方法を組み合わせて行います。
この記事を書いている私自身がSEO対策の依頼を受けたときは、
- 上位ヒットさせたいホームページの性質
- クライアント様の使えるお時間と能力レベル
- 上位ヒットさせたいキーワードの性質
- 競合他社の強さ
などを考慮して、200種類ほどある方法から最適なものを組み合わせて、ホームページを修正します。(厳密に数えたわけではありませんが)
さて、この記事では、SEO業者に依頼して成果報酬型SEO対策を契約し、自社ホームページを上位ヒットさせることに成功したのにも関わらず、アクセス数が増えない場合に、確認すべきことと、アクセス数をしっかり増やす方法を述べたいと思います。
成果報酬型SEO対策について
成果報酬型SEO対策とは
成果報酬型SEO対策とは、SEO対策業者と契約し、任意のキーワードにて上位ヒットさせることができた日数に応じて、SEO業者に報酬を支払う契約形態です。
例えば、「コーチング」というキーワードでの上位化を、SEO業者に依頼したいとします。その結果、狙った検索キーワードで上位ヒットさせることに成功したとします。ホームページが上位ヒットした日数が、今月は10日あったとしたら、10日×単価(たとえば、単価500円の場合、成果報酬額は5,000円/月)を締め日に請求されるという仕組みです。
成果報酬型SEO対策の性質
成果報酬型であれば、上位ヒットしていない日は料金が発生しません。上位ヒットすると料金が発生するものの、アクセス数が増えて売上アップを見込めるため、その利益のなかからSEO対策料金を支払えばよいので、とても良心的な契約形態だと言えます。
また、成果報酬型SEO対策を行っている業者は、対象ホームページを上位ヒットさせることができなければ売上が上がらないので、上位ヒットさせられないキーワードは提案しません。言い換えれば、たいていは上位ヒットさせてくれます。
成果報酬型SEO対策の業者の技術レベルは、難易度の高いキーワードで上位ヒットさせることができるかどうかで決まります。
成果報酬型SEO対策の落とし穴
アクセス数アップは売上アップを保証するものでない
このように、優れたサービスである成果報酬型SEO対策にも弱点があります。それは、「上位ヒットしても、売上がアップしない場合は損をする」ということです。
「SEO対策を行って、自社ホームページが上位ヒットしたら、アクセス数が増え、必ず売上がアップする」という迷信は捨ててください。
アクセス数増加 ≠ 売上アップ
売上アップのための主な条件
SEO対策を行って、売上がアップするための主な条件を述べますと、
- よく検索されるキーワードで上位ヒットする
- そのキーワードでの検索が購入につながりやすい
- 検索者がホームページに訪問したときに、知りたい情報が掲載されている
- 訪問者から信頼されるホームページになっている
ということが重要なポイントです。
貴社のホームページにこのような条件が整っていなければ、アクセス数が増加しても売上アップにはつながりにくいのです。
必ず上位ヒットさせられるわけでない
また、SEO業者に依頼してSEO対策をしてもらっても上位ヒットしない場合があります。私どもを含め、SEO業者で、上位ヒットすることを約束するところは存在しないでしょう。検索エンジンGoogleでは、「このようにしたら確実に上位ヒットする」という方法は発表されていないため、100%の保証はできないからです。
さらに、いくらSEO対策をしっかり行っても上位ヒットさせることができないキーワードも存在します。つまり、たまたまそのようなキーワードに出会ってしまったら、対策を放棄される可能性もあります。SEO対策業者も採算が合わなければビジネスになりませんから、仕方のないことだと思います。このことは、成果報酬型SEO対策の契約時に、業者からきちんとした説明がされると思います。
成果報酬型SEO対策でアクセスが増えなかった事例
上位ヒットしたのに売上がアップしない
数年前、倉庫業を営むクライアント様よりご相談がありました。そのクライアント様は、SEO業者に依頼して、成果報酬型SEO対策でとある検索キーワードを上位ヒットさせることに成功しました。
ところが、上位ヒットしてから半年経過しても、まったく売上が上がらなかったため、ホームページのデザインが良くないのかと思い、ホームページの刷新までされたのです。しかし、刷新してからさらに半年が経過しても、ホームページ経由で1円も売上が上がらなかったのです。
成果報酬型SEO対策を行った経緯
そのクライアント様によると、「競合他社がホームページを制作してSEO対策を行ったことにより新規顧客数が増え、グループの会合などで自慢をしている」とのことでした。ですので、ご相談のあったクライアント様も、競合他社と同じように、ホームページを制作してSEO対策さえ行えば、売上がアップするのではないかと思っておられたようです。
そのときに、たまたまSEO業者から電話営業があり、社長ご自身で上位ヒットさせたいキーワードを決め、成果報酬型SEO対策をご契約されたようです。その結果は、先ほど述べた通りです。
売上がアップしなかった原因は?
これは、成果報酬型SEO対策のキーワード設定が間違っていた典型パターンです。
成果報酬型SEO業者は、通常、クライアント様から「このキーワードで上位ヒットさせたい」とご要望があれば、基本的にそれに従います。SEO業者は、ウェブマーケティングが仕事でなく、検索で上位ヒットさせることが仕事ですから、「そのキーワードで上位ヒットしても、売上にはつながりにくいですよ」と責任外のこともアドバイスをしてくれることは、なかなかありません。
ちなみに、このクライアント様は、このコラムの最後で述べる方法でホームページからの売上アップに成功し、今も売上を伸ばし続けています。
よく検索されるキーワードで上位ヒットしてもアクセスが無いこともある
成果報酬型SEO対策を採用して、よく検索されるキーワードにて上位ヒットさせられたとしても、ホームページのアクセス数があまり増えないことがあります。そのような場合には、次の2点が問題かもしれません。
1.1位でも10位でも成果達成というデメリット
成果報酬型SEO対策では、たいてい検索結果の1ページ目にヒットすることを契約上の成果としています。ですから、1位であったとしても、1ページ目の最下位の10位であったとしても、上位ヒットしていることには変わりありません。そして、10位以内にランクインしたら、クライアント様からのクレームを受けることはあまりありません。
SEO業者としては、もちろん1位を目指してSEO対策をしてくださっていると思いますが、10位でも成果が出ているため、クライアント様から報酬をいただけます。
10位未満の順位から10位に上位ヒットさせることと、10位から1位に上位ヒットさせることでは、その労力や技術力は同じではありません。もちろん、10位から1位に上位ヒットさせる方が、より大きな労力と高い技術を必要とします。
良心的な業者なら、成果報酬型SEO対策で10位以内にランクインしてからも、1位になるまで施策は続けてくれると思いますし、順位が下がらないように施策してくれるはずです。しかし、1位まで上位ヒットさせるために労力をかけてくれるか、それとも成り行きに任せるかは、SEO業者内の見えないところでの判断となります。
2.1位と10位のクリック率の違い
この記事をお読みくださっているあなたに、ネット検索をするときの質問です。
あなたは、検索結果の何位までのホームページを閲覧するでしょうか?
この答えは、もちろん人によって異なりますし、調べたいキーワードによっても異なります。3位までと答える人がいれば、2ページ目も確認する人もいることでしょう。
検索結果をクリックして、ホームページを閲覧してくれる率のことを、クリック率(クリック・スルー・レート:CTR)と言います。
当たり前のことと思いますが、ネット検索結果のクリック率は1位が最も高く、10位は圧倒的に低いです。ですから、成果報酬型SEO対策で10位に上位ヒットしても、あまりアクセスが増えない場合があります。
つまり、上位ヒットがアクセス数の増加を約束するものとは限らないのです。
上位ヒット ≠ アクセス数増加
また、順位が低くなるとクリック率が下がる傾向は、ロングテールワードよりも単独ワードでの検索の方が顕著です。
例えば、「コーチング」という単独ワードで検索をした場合は、1位~3位ぐらいまでしかクリックされないことが多いのですが、「コーチング セミナー 東京」というようなロングテールワードですと、検索結果2ページ目以降である11位以下のホームページまでを閲覧する人の人数が増えます。これは、ロングテールワードでの検索は、閲覧者の検索目的が明確です。そのため、より多くの情報から比較して、よりよい情報を探したいのだと推測されます。
キーワード設定の勘違い
先ほどの事例とは別のクライアント様から、次のようなご相談がありました。
「世田谷 渋谷 リフォーム」というキーワードで成果報酬型SEO対策を行いたい
SEO対策での思い込み
一見しておかしなキーワードだと感じたことと思います。なぜ、「世田谷 リフォーム」と「渋谷 リフォーム」の2つのキーワードでSEO対策をしないのでしょうか?
そのクライアント様にお聞きしてみると、『「世田谷 渋谷 リフォーム」という1つのキーワードでSEO対策をしたら、「世田谷 リフォーム」と「渋谷 リフォーム」の両方で上位ヒットするのではないか。そうしたら、経費を節約できるのではないか。』と考えていらしたのです。クライアント様でも、「世田谷 渋谷 リフォーム」というキーワードで上位ヒットしても、アクセス数が増えないことはご承知でした。
さて、ご依頼のキーワード「世田谷 渋谷 リフォーム」は、「世田谷」「渋谷」「リフォーム」の3つのキーワードで構成されています。そのため、ご依頼のキーワードでの上位化は、「世田谷 リフォーム」や「渋谷 リフォーム」よりも複合ワード数が多いので、難易度は低くなります。
SEO業者の立場で考えると
その難易度の低いキーワードで成果報酬型SEO対策を契約した際の、SEO業者の立場を考えてみてください。
SEO業者としては、「世田谷 渋谷 リフォーム」で上位ヒットさせられたら、報酬をいただけます。つまり、先ほどの「1位にするか、10位にするかの労力の違い」での説明と同じように、「世田谷 リフォーム」や「渋谷 リフォーム」で上位ヒットするまで施策をしてくれるはずがありません。
ですから、このようなケースでは、「世田谷 リフォーム」と「渋谷 リフォーム」の両方で成果報酬型SEO対策の契約をした方が良いのです。
ロングテールSEO対策との関係
また、同じような勘違いなのですが、例えば、「渋谷 リフォーム」で上位ヒットしたとしても、「渋谷 リフォーム おすすめ」や「渋谷 リフォーム キッチン」などのロングテールワードで上位ヒットするとは限りません。
さまざまなロングテールワードで上位ヒットさせる「ロングテールSEO対策」は、狙った1つのキーワードで上位ヒットさせる成果報酬型SEO対策とは異なった技術が必要となるためです。
成果報酬型SEO対策でアクセス数が増えない場合の確認箇所
前置きが長くなりましたが、これらのことを踏まえて、成果報酬型SEO対策でアクセス数が増えない場合の確認箇所を挙げてみましょう。
- 契約したキーワードは、よく検索されるキーワードか?
- よく検索されるキーワードで1位を目指しているか?
- ロングテールSEO対策の可能性は検討したか?
思い当たりそうなことが、いくつあったでしょうか?
ホームページのアクセス数を増やすためには
最近では、成果報酬型SEO対策という1つのキーワードで上位ヒットさせたとしても、アクセス数が増えにくいことが知られています。
ホームページのアクセス数を数倍に増やしたいのであれば、やはり成果報酬型SEO対策にロングテールSEO対策を組み合わせるか、はたまたロングテールSEO対策のみを行うことが望ましいということが、私どもの経験則からの結論です。
成果報酬型SEO対策で成果を出したいとお考えの方は、1つのキーワードでの上位化に固執せず、売上アップにつながりやすい沢山のキーワードで上位ヒットさせる「ロングテールSEO対策」という柔軟な考え方を持たれることをお勧めしたいと思います。
最後に質問です。
1つのキーワードで上位ヒットさせたいですか?
それとも、100種類以上のキーワードで上位ヒットさせたいですか?
後者をお選びであれば、ぜひ私どもにご相談ください。
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